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【2024/05/20 08:44 】 |
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四十六 御鍋神社のサワラの木 【二岐】
46.jpg 福島交通バス須賀川~二岐線の終点、秘湯二岐温泉から二岐川沿いに林道を約3キロメートルほど行ったところに御鍋神社がある。      

 今から約1000年前、平安時代の中頃、戦いに敗れた平将門の妻、桔梗姫とその一族郎党が追っ手を逃れ、ひそかにこの地に隠れ住んだ。

桔梗姫は将門の一子を生み、一族は大喜び。

 しかし、残党狩りは厳しく、姫ら一行は鍋(鼎)のみを残し、姿を消したという。

この悲しい境遇に同情した地元の人たちが神社を建立し、残していった鍋を御神体として祀って以来、御鍋神社とよばれるようになった。

 この鍋を女性が頭にかぶると婦人病が治ると伝えられ、また二岐山一帯に桔梗の花が咲かないのは、桔梗姫にわびているので咲かないそうだ。

 ここ二岐地区では5月の節句には幟(のぼり)をたてず、またにわとりも飼っていなかったという。

これは人目をしのんで落人たちが人里離れたこの地でひっそりと暮らしていた証であろう。

 このような由来のある神社の両脇に、狛犬の意味も含んでいるのか、天を突くように堂々と2本のサワラの木がそびえている。

樹高約28㍍、目通りは向かって右側が3.5㍍、左側が3.7㍍、推定樹齢500年、昭和58年2月県緑の文化財に指定、第212号に登録された貴重なサワラである。
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【2009/08/11 14:56 】 | 湯本| comment(0)| trackback()
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