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【2024/05/20 08:12 】 |
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五 同期の桜 【太多郎】
 桜の古木は一般に、公園や城山に多く見られるが、太多郎地区には県道沿いに、同期の桜と呼ばれている古木がある。
5.jpg 一つは故陸軍少佐鈴木氏所有、もう一つは車田さん宅のもので、義父は大正3年、岩手県盛岡騎兵連隊に入営し当時は軍人として花形でした。

 「花は桜か、人は武士」といわれ、戦前、人々にもてはやされた。男性は皆兵隊に行くのが名誉であり、我先にと意気込んでいた。

 当時は日清日露戦争後のことで軍縮時代とあってか、容易に入営できず、車田さんは兵隊の花形、騎兵の姿は実に勇壮で女性のあこがれの的だった。

 また鈴木氏は、雪国新潟県高田の砲連隊に入営し、幹部候補生となり、たちまち将校に任官となって、広戸村人初の将校が誕生した。

 第二次世界大戦になり、陸軍少佐に任官されたが、戦いに敗れ永遠に帰還できない人となった。桜の花は4・5日の短命ですが、兵隊も戦場によっては、パッと散る運命にあった。

 この桜は目通り2.15㍍、樹高約10㍍、樹冠は東西に伸びていたが、住宅新築のため切られ、ゆっくりと時が流れ時代が変わってきているのだと、感慨深い気持ちになる。
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【2008/12/02 09:48 】 | 広戸| comment(0)| trackback()
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