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【2024/05/20 07:34 】 |
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一 神聖な「くり」の木 【沖内】
1-1.jpg 沖内地区は、村の東端に位置し沖田停留所より約100㍍の生活改善センターの前を通り、ここから昔ながらの道になり三叉路となる。この地区は村内でも米作りが盛んに行われ、収穫量も豊富な地区である。

 三叉路には数百年前から落葉樹「クリ」の木があり、通行する人々の安全を見守ってきた。木の根元は、亀甲形の樹皮にして荒々しく威厳を保ち、神聖な霊地と思われる。

 民間信仰に聞く峰の二股、谷間の三股の木は、山の神様が宿ると云われ、春になると山からひっそりと里に降り、田の神となり、里の人々の暮らしを見守り、心暖まる豊かな恵みをもたらす神と云われている。

 この「クリ」の木は、目通り1.82㍍、樹高は低いが樹冠は大きく枝を伸ばし、裏方には碑が並び、その中の月読尊は上部が破損しているが、尊は月の神、農耕の神、暦の神(二十二夜、十九夜、十五夜、二十六夜様)隣には如意輪観音様が祀られ(観音様は子安、安産、子育て)として、主に婦人が信仰する神様と云われている。


1-2.jpg ちなみに住民達は田植えになると神樹の下を利用して、赤飯やぼた餅などを神木や碑に供えて小昼(こじはん)などを食べ昼寝をし、夕方まで田植えに励むことが出来たと、石井さんと内山さんは、懐かしく語ってくれた。

 現代になってもこの様な神木の佇まいを護りながら、豊かな生計を営む事が出来たのは、先祖からの引き継いだと、内山さんが、毎月1日と15日にはお供えをし、住民の健康と幸福を祈願している。
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【2008/11/30 16:58 】 | 広戸| comment(0)| trackback()
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