樹との出逢い
『わがふるさと天栄村での樹との出逢い』より
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『「わがふるさと、天栄村での樹との出逢い」をまとめるによせて』より
(11/30)
一 神聖な「くり」の木 【沖内】
(11/30)
二 高林の榧(かや) 【高林】
(12/01)
三 永源寺の樫の木 【飯豊】
(12/01)
四 珍木サイカチ 【飯豊】
(12/02)
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(12/02)
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【2026/02/06 19:00 】
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四 珍木サイカチ 【飯豊】
飯豊のサイカチは部落の中央豊香島神社入口の南、医師小針さん所有の敷地内にあり、現在は部落の老人たちがゲートボール場として使用しているがその一角には、香り高い銀木犀が日向になりあるいは日陰になり、憩いの場所となっている。
巨木サイカチは、うっ蒼として幹にはトゲが生えているが、枝をひろげ天を仰ぎ威勢よく成長をつづけている。
樹木は推定樹齢270年と観測し、目通り3.15㍍、樹高約21㍍で、6月には若葉茂る間から淡黄色の花が咲き、実りの秋には長さ25㌢㍍ぐらいの実が成熟し、そよ吹く秋風に落とされ住民達は恵みの石鹸として用いていた。
サイカチは昔から、衣類の洗濯をはじめ、日常生活の油の汚れ物や女性のたしなみや、洗髪に良く効き重要な品物であったという。
特に結婚式の振る舞いには漆塗りの広蓋、高お膳、食器などの洗い物に良く用いられ、「昔丸まげ姿で、お椀のふきかたなど、教えてもらったあのころが一番懐かしい」と坂本さんと大河原さんが話してくれた。
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【2008/12/02 09:41 】
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広戸
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三 永源寺の樫の木 【飯豊】
飯豊永源寺の樫の木は、集落東方の小高い所に立地し、境内を覆い尽くすようにして、枝を四方に伸ばし、うっ蒼と繁っている。いくら炎天下でも日差しをさえぎり、涼しさを感じさせてくれる。
古来から崇められてきた樫の木は、樹齢約四百年という。目通り3.8㍍、樹高約20㍍位で、昭和58年2月県緑の文化財第210号に登録されている。
この樫の木は「シラカシ」と言って、北国に自生はなく、北は新潟の北部や仙台位までで、永源寺の樫の木は貴重な木である。
住民たちはお盆ちかくになると、朝の涼しいときにと、三々五々と集まり、寺掃除に励み、木陰で休んでいると、木のうえでアブラゼミが鳴きわたり、今日も暑くなる「ゾー」と予告して、元気良く鳴いている。
老人たちはこの庭でやぐらなどが懐かしく、若きし頃を思い出し、樫の木を眺めながら盆踊り唄などに花を咲かせていた。
【2008/12/01 09:54 】
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広戸
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二 高林の榧(かや) 【高林】
高林の集落は水田に囲まれ、集落の中央には、県道が三叉路になっている。
榧の木は岡部家所有物で、県道郡山~矢吹線に沿って急な曲がり角の北側にそびえている。
岡部家は昔、庄屋として堀が掘られ、その先端に植えられたとのこと。堀は昭和51年2月に埋められたが、堀の巾は12㍍、長さはのべ150㍍といわれ、歴史を思わせる雄大な堀であった。
天正時代の頃、高林城主が、高照寺及び長徳寺を開基の時に、植えられたと云われている。天正17年(1589年)伊達政宗に滅ぼされたが、樹齢は400余年と推定される。目通り2.7㍍根回り5.2㍍である。
岡部旧庄屋邸に入ると、左側にうっ蒼と繁った榧と面会が出来る。心乱れていたが、息を整え、ゆっくりと眺めると、根本までが見えて静寂さが感じられる。
榧の樹幹4㍍の所より拡がり、東西に4㍍ずつ伸び、南方には6㍍も伸びている。北側には余り伸びていないが二㍍はある。下枝の先端は地表に拡がって、著しく垂れさがって地面についている。
この榧の木は昭和58年2月、県緑の文化財に登録され重要な榧の木である。秋には実を付け食用油に利用され、あるいは名菓子、かや糖の原料として用いられる。
【2008/12/01 09:42 】
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広戸
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一 神聖な「くり」の木 【沖内】
沖内地区は、村の東端に位置し沖田停留所より約100㍍の生活改善センターの前を通り、ここから昔ながらの道になり三叉路となる。この地区は村内でも米作りが盛んに行われ、収穫量も豊富な地区である。
三叉路には数百年前から落葉樹「クリ」の木があり、通行する人々の安全を見守ってきた。木の根元は、亀甲形の樹皮にして荒々しく威厳を保ち、神聖な霊地と思われる。
民間信仰に聞く峰の二股、谷間の三股の木は、山の神様が宿ると云われ、春になると山からひっそりと里に降り、田の神となり、里の人々の暮らしを見守り、心暖まる豊かな恵みをもたらす神と云われている。
この「クリ」の木は、目通り1.82㍍、樹高は低いが樹冠は大きく枝を伸ばし、裏方には碑が並び、その中の月読尊は上部が破損しているが、尊は月の神、農耕の神、暦の神(二十二夜、十九夜、十五夜、二十六夜様)隣には如意輪観音様が祀られ(観音様は子安、安産、子育て)として、主に婦人が信仰する神様と云われている。
ちなみに住民達は田植えになると神樹の下を利用して、赤飯やぼた餅などを神木や碑に供えて小昼(こじはん)などを食べ昼寝をし、夕方まで田植えに励むことが出来たと、石井さんと内山さんは、懐かしく語ってくれた。
現代になってもこの様な神木の佇まいを護りながら、豊かな生計を営む事が出来たのは、先祖からの引き継いだと、内山さんが、毎月1日と15日にはお供えをし、住民の健康と幸福を祈願している。
【2008/11/30 16:58 】
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広戸
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『「わがふるさと、天栄村での樹との出逢い」をまとめるによせて』より
わがふるさとの森は、主に神社・仏閣・史跡そして風俗と共に生き続けてきました。そして、樹は、緑豊かにして人の心を和やかにしてくれます。
また、これらの樹は、昔から神社の参道両側にうっ蒼と生い茂り、長年の歳月風雪に耐え今日まで生き育てられてきました。これもひとえに、地域住民の温かい情愛の賜と存じます。
一例を申し上げますと、「樹は、我が家内の年寄りです。」と掃除を行っている住民もみられました。
昭和52年2月には、村の一部の樹が県から「緑の文化財」として登録され、緑を大切に守り保存されるようになり、誠に喜ばしい限りです。
私たちは、長年地域に培ってきたこれらの樹を後世に引き継ぐ努めがあると思います。しかし、残念ながら、風雪や害虫等により倒れた樹もあり、残念な限りです。
今回、ふるさと天栄村の樹をより多くの人に知ってもらうために、民話と伝承を通じて地域に残された「自然の宝」として参考になればと思いまとめました。
我が村の樹を調査するにあたり、多くの人々に出逢い、多くの人々のご協力を賜り、ようやく取りまとめることが出来ました。
特に、遠く大阪の岡田氏よりは、貴重な資料を頂き、また岡山県の三宅氏にも、現地に於いてご教授賜りました。ご協力戴きました皆々様に、この書面をおかりしまして、厚く御礼申し上げます。
平成14年5月吉日 兼子
【2008/11/30 16:04 】
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樹との出逢い
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